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高気密高断熱住宅で後悔する7つの原因|C値と気密測定で確認できること【2026年】

高気密高断熱住宅 更新日: 2026-08-23 MU設備広報
高気密高断熱住宅で後悔する7つの原因|C値と気密測定で確認できること【2026年】

こんにちは、MU設備広報部です!

高気密高断熱住宅は、外気温の影響を受けにくく、少ない冷暖房エネルギーで快適な室温を保ちやすい住宅です。

しかし、断熱材や窓の性能を高めれば、必ず快適な住宅になるわけではありません。

「高気密高断熱の家にしたのに寒い」

「夏は2階が暑くて過ごしにくい」

「思ったほど光熱費が下がらない」

「結露や室内の乾燥が気になる」

このような後悔には、気密性能だけでなく、断熱材の施工状態、日射遮蔽、換気、空調計画、湿度管理など、複数の要因が関係していることをご存知でしょうか?

そのなかでも注意したいのが、住宅の気密性能です。

断熱性能を表すUA値は設計段階で計算できますが、住宅全体の隙間量を表すC値は、完成した建物を実際に測定しなければ分かりません。

そのため、住宅会社から「高気密住宅です」と説明されていても、その住宅で気密測定を実施していなければ、実際のC値は確認できていないことになります。

そんとあめ、この記事では、気密測定の現場に携わるMU設備が、高気密高断熱住宅で後悔する主な原因と、C値や気密測定で確認できること、建築中に確認しておきたいポイントを解説します。

この記事の監修者

監修者 MU設備代表 向井達哉
MU設備代表 向井達哉
本記事は、当社の広報部が作成し、気密測定技能者(IBECs認定)の資格を持つ代表向井達哉が監修しました。 MU設備は関西エリア(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山見、滋賀県)を中心に気密測定を専門に行っています。年間実績は約500棟。
気密測定技能者は、JIS A 2201「送風機による住宅等の気密性能試験方法」に基づく測定方法などを習得した専門技術者です。
IBECs公式サイトで気密測定技能者について確認する

高気密高断熱住宅で後悔する7つの原因
高気密高断熱住宅で後悔する原因は、気密性能だけではありません。

断熱、気密、換気、空調、日射、湿度などが適切に計画・施工され、実際の建物で性能を発揮していることが重要です。

ここでは、考えられる主な原因を7つに分けて解説します。

1.「高気密」という説明だけでC値を確認していない

「高気密住宅」と説明されていても、その住宅で気密測定を実施していなければ、実際の隙間量は分かりません。

過去に施工した住宅の平均C値が良くても、自分の住宅が同じ数値になるとは限りません。間取りや窓の数、配管の位置、施工する職人、現場の状況によって気密性能は変わります。

後悔を防ぐには、「高気密です」という説明だけでなく、自分の住宅で気密測定を実施するか確認することが大切です。

2.断熱材の欠損や施工ムラがある

高性能な断熱材を採用していても、施工に隙間や欠損があれば、設計どおりの断熱性能を発揮できない可能性があります。

特に、柱や梁の周辺、配管・配線が通る部分、断熱材同士の継ぎ目などは、施工状態に差が出やすい箇所です。

なお、気密測定で確認できるのは住宅全体の隙間量です。断熱材の厚みや欠損を直接確認する検査ではないため、断熱施工については工事中の目視確認や施工写真も重要になります。

3.日射遮蔽が不十分で夏に暑くなる

断熱性能が高い住宅は、室内に入った熱も逃げにくくなります。

大きな窓から強い日射が入る住宅では、夏場に室温が上がり、特に2階や吹き抜け周辺が暑くなることがあります。

夏の暑さを防ぐには、断熱性能だけでなく、庇、軒、外付けブラインド、シェードなどによって日射を室外で遮る計画も必要です。

4.冷暖房計画が住宅に合っていない

高気密高断熱住宅でも、エアコンの容量や設置位置、空気の循環計画が住宅に合っていなければ、室温にムラが生じる可能性があります。

吹き抜けや大きなLDKがある住宅では、暖かい空気が上部にたまり、足元が寒く感じられることもあります。

「高性能住宅だから小さなエアコン1台で十分」と一律に考えるのではなく、間取りや地域、日射条件を踏まえた空調計画が必要です。

5.換気設備が計画どおりに機能していない

住宅の換気設備は、給気口から空気を取り入れ、想定した経路を通って排気することを前提に設計されています。

住宅に想定外の隙間が多いと、その隙間から空気が出入りし、計画した換気経路が崩れる可能性があります。

一方で、気密性能が高くても、給気口の閉鎖、フィルターの汚れ、換気設備の設定などによって十分に換気できない場合があります。

気密性能と換気設備は、セットで考える必要があります。

6.乾燥や湿度管理を想定していない

冬場に暖房を使用すると、室温の上昇に伴って相対湿度が下がり、室内が乾燥したと感じることがあります。

これは高気密住宅だけに起こる現象ではありませんが、外気の影響を受けにくい住宅では、室内の温度と湿度を適切に管理する必要があります。

加湿器を使用する場合は、過度な加湿による窓まわりの結露にも注意が必要です。

7.期待していた快適性と実際の暮らしに差がある

高気密高断熱住宅は、すべての部屋が常に同じ温度になり、冷暖房費が必ず大幅に下がる住宅というわけではありません。

住み心地や光熱費には、住宅の広さ、家族構成、生活時間、設定温度、家電製品、電気料金なども影響します。

契約前に「どの程度の室温を維持できるのか」「どのような冷暖房運転を想定しているのか」まで住宅会社へ確認しておくことが大切です。

高気密高断熱で後悔する原因は「性能不足」よりも確認不足

高気密高断熱住宅で後悔する女性

高気密高断熱住宅で後悔する原因は、必ずしも「断熱材が悪い」「窓の性能が低い」といった単純な話だけではありません。

もちろん、断熱材や窓の性能は重要なのですが、実際の住み心地には現場でどれだけ丁寧に施工されているかも大きく関係します。

特に気密性能は、施工精度の影響を受けやすい部分。

同じ断熱材を使っていても、同じ窓を採用していても、家の隙間量は現場ごとに変わります。

・配管まわりの処理 ・窓まわりの納まり ・玄関まわりの隙間 ・天井や屋根まわりの気密処理

こうした細かな部分の積み重ねが、C値に表れるのです。

つまり、高気密高断熱住宅で後悔しないためには、「高性能な仕様を選ぶこと」だけでは不十分ということ。

その性能が、実際の建物で再現されているか。

ここを確認する必要があります。

「高気密」と言われても、C値を測らなければ分からない

高気密住宅かどうかを判断するうえで重要なのが、C値です。

C値とは、住宅全体にどれくらいの隙間があるかを示す数値のことですが、数値が小さいほど隙間が少なく、気密性が高い住宅といえます。

ただし、C値は図面や仕様書だけでは分かりません

断熱性能を表すUA値は、使用する断熱材や窓の性能をもとに計算できます。一方、C値は実際の建物で気密測定を行って初めて確認できる数値です。

ここが大きな違いなのですが、住宅会社から「高気密です」と説明されても、その家で気密測定をしていなければ、実際のC値は分かりません

過去の平均値が良くても、自分の家も同じ数値になるとは限らない。
施工する職人、現場の条件、間取り、窓の数、配管の位置。
一棟ごとに条件は異なります。

だからこそ、C値は実測が重要です。

「高気密です」という言葉だけで判断するのではなく、実際に測定した数値で確認すること。

これが、後悔を防ぐための現実的な対策になります。

C値で分かること・分からないこと

C値は、住宅全体に存在する隙間の合計面積を、実質延べ床面積で割って算出する数値です。

C値を確認することで、住宅全体の隙間量を数値で把握できます。

ただし、C値だけで住宅の快適性や品質のすべてを判断できるわけではありません。

C値で確認できることは、主に次の内容です。

  • 住宅全体の隙間量
  • 気密施工の結果
  • 補修前後で隙間量が改善したか
  • 目標としていた気密性能に達しているか

一方、C値だけでは次の内容まで判断できません。

  • 断熱材の厚みや施工ムラ
  • 窓や断熱材の断熱性能
  • 日射遮蔽の適切さ
  • エアコンの容量や設置計画
  • 換気設備そのものの性能
  • 室内の温度や湿度が必ず快適になるか

C値は、住宅性能を判断する重要な指標のひとつですが、C値だけが良ければ快適な住宅になるわけではありません。

断熱・気密・換気・空調・日射を総合的に考えることが重要です。

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有資格者が住宅の気密性能を測定し、漏気箇所の確認から
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気密測定の現場で見つかりやすい漏気箇所

空気が家で漏れている様子

気密測定では、専用の測定器を使って住宅全体の隙間量をC値として算出します。

ただし、測定器が漏気箇所を自動的に特定するわけではありません。

建物の内外に圧力差をつくった状態で、測定者が手や専用器具などを使って現場を確認することで、空気が漏れている可能性がある箇所を探します。

現場で漏気が見つかりやすいのは、建材同士が接する部分や、配管・配線が気密層を貫通する部分です。

  • 窓枠と壁の取り合い
  • 玄関ドアや勝手口まわり
  • 給排水管の貫通部
  • エアコン配管の貫通部
  • 電気配線や分電盤まわり
  • 床と壁の取り合い
  • 天井や屋根の取り合い
  • コンセントやスイッチまわり

これらの箇所は、完成後に内装材で隠れることが多く、見た目だけでは判断できません。

そのため、補修可能な工事途中の段階で測定することに意味があります。

高気密高断熱なのに寒い原因

高気密高断熱住宅で後悔する内容として多いのが、「思ったより寒い」というものです。

高性能な断熱材を使っていても、建物に隙間が多ければ暖かい空気は逃げてしまいます。

・冬場に足元が冷える。 ・エアコンを止めるとすぐ寒くなる。 ・部屋ごとの温度差が大きい。 ・玄関や廊下だけ極端に寒い。

こうした問題がある場合、断熱性能だけでなく、気密性や空調計画も関係している可能性があります。

断熱は、熱を伝わりにくくする性能。気密は、空気の出入りを抑える性能。

どちらか一方だけでは、快適な住まいにはなりません。

断熱材が入っていても、隙間が多ければ本来の性能を発揮しにくくなります。

高気密高断熱住宅で寒さを防ぐには、断熱と気密をセットで考えることが大切です。

結露やカビで後悔するケース

高気密高断熱住宅では、結露やカビを心配する方も多いです。

ただし、「高気密だから結露する」というわけではありません。

結露は、断熱・気密・換気・湿度管理のバランスが崩れたときに起こりやすくなります。

たとえば、断熱材の施工にムラがある場合も壁や窓まわりに温度差が生まれやすくなり、結露につながる可能性も。

また、気密処理が不十分な場合、湿気を含んだ空気が壁の中に入り込むことがあります。

見える場所に発生する表面結露なら気づきやすいですが、壁の中で起こる内部結露は発見が遅れやすい問題です。

さらに、換気が計画通りに機能していない場合も注意が必要です。

気密性が低い住宅では、意図しない隙間から空気が出入りし、設計通りの換気経路が崩れることがあります。

高気密高断熱住宅で大切なのは、単に家を密閉することではありません。

正しく気密を確保し、計画通りに換気できる状態をつくること。

その前提として、実際の気密性能を確認することが重要になります。

光熱費が思ったほど下がらない理由

高気密高断熱住宅に期待するメリットのひとつが、光熱費の削減です。

冷暖房効率が良くなれば、エアコンの負担を抑えやすくなりますが、光熱費は住宅性能だけで決まるものではありません。

家族構成、生活時間、エアコンの使い方、家の広さ、電気料金の単価なども関係するからです。

とはいえ、建物に隙間が多いと、冷暖房効率は下がりやすくなります。

暖めた空気が逃げ、冷やした空気が外へ出ていく。そして外気が室内に入り込む。

この状態では、エアコンが余計に働くことになるのです。

そのため、「高気密高断熱にしたのに、思ったほど光熱費が下がらない」という原因の一部に、実際の気密性能が関係している可能性もあります。

高性能な設備を入れる前に、まず建物そのものの性能を確認することが大切ですが、その確認方法のひとつが、C値の測定です。

中間気密測定で後悔しない住宅を

気密測定には、主に中間気密測定と完成後気密測定があります。

なかでも、後悔をしないという意味で重要なのが中間気密測定です。

中間気密測定は、建物の工事途中で行う測定のことでして、内装が仕上がる前の段階で測定するため、漏気箇所が見つかった場合に補修しやすいというメリットがあります。

完成後にC値が悪いと分かっても、壁や天井が仕上がっているため、原因の特定や補修が難しくなる場合が多いのが実情。

一方、中間段階であれば、配管まわりや窓まわり、床と壁の取り合いなどを確認しながら、必要に応じて改善できる可能性があります。

高気密高断熱住宅は、完成してから「たぶん大丈夫」と判断するものではありません。

施工中に測定し、必要があれば補修する。

これが、後悔しないためにも大きな意味を持つのです。

実際にC値が改善した事例

MU設備では、関西エリアを中心に中間気密測定・完成後気密測定を行っています。

実際の現場では、初回測定後に漏気箇所を確認し、補修によってC値が改善するケースがあります。

MU設備による中間気密測定の事例画像

こちらは実質延べ床面積121.24㎡で、C値初回測定時は0.61㎠/㎡でしたが、C値補修後は0.37㎠/㎡に改善いたしました。

MU設備による中間気密測定の事例画像

またこちらは実質延べ床面積164.92㎡で初回測定時C値が0.36㎠/㎡でしたが、補修後はC値0.25㎠/㎡に改善されました。

このように、気密測定は単に数値を確認するだけではありません。

中間段階で測定することで、隙間を見つけ、補修につなげられることがあります。

ここに、測定する価値があります。

「高気密です」と言葉で確認するだけではなく、実際に測って、必要なら改善する。

これが、高気密高断熱住宅で後悔しないための具体的な対策ですので、必ず押さえておくようにしましょう。

また、お客様の声をこちらのページにまとめておりますので、よければご覧ください。

高気密高断熱住宅で後悔しないために確認したいこと

高気密高断熱住宅で後悔する原因は、気密性能だけではありません。

断熱材の施工状態、窓の性能、日射遮蔽、換気、空調計画、湿度管理など、複数の要因が住み心地に関係します。

そのため、「C値が良ければ必ず快適」「断熱等級が高ければ絶対に寒くない」と、ひとつの数値だけで判断しないことが大切です。

一方で、住宅の隙間量を表すC値は、図面や仕様書、完成後の見た目だけでは確認できません。

実際の住宅で気密測定を行って、初めて数値として確認できます。

高気密高断熱住宅を建てる際は、契約前や着工前に次の点を確認しておきましょう。

  • 自分の住宅で気密測定を実施するか
  • 目標とするC値が設定されているか
  • 中間気密測定を実施できるか
  • 測定結果が目標に届かなかった場合に補修するか
  • 完成後にも測定して最終的な性能を確認するか
  • 測定結果報告書を発行してもらえるか

気密測定だけですべての後悔を防げるわけではありません。

しかし、目では確認できない住宅の隙間量を数値で把握し、補修可能な段階で改善につなげられることは、気密測定の大きな価値です。

MU設備では、大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県を中心に、中間気密測定・完成後気密測定を行っています。

工務店様・ハウスメーカー様からのご依頼だけでなく、施主様個人からのご相談にも対応しています。ご自宅の気密性能を確認したい方は、お気軽にご相談ください。

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