C値とは?気密測定の方法と基準値を徹底解説|専門業者が教える高気密住宅の重要性

C値 気密測定 更新日: 2026-06-20 MU設備広報
C値とは?気密測定の方法と基準値を徹底解説|専門業者が教える高気密住宅の重要性

こんにちは!MU設備広報部です!

2026年現在、住宅の性能に関心を持つ方が増えています。

特に注目されているのが「高気密高断熱住宅」という言葉です。夏は涼しく、冬は暖かい。

そんな理想の住まいを実現するために欠かせないのが「気密性能」であり、それを数値化したものが今回取り上げる「C値」です。

しかし、C値について正しく理解している方は意外と少ないのが現状だと感じています。

「聞いたことはあるけれど、具体的に何を示しているのか分からない」「どのくらいの数値を目指せば良いのか」

といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、関西エリアで気密測定を専門に行う私たちMU設備の視点から、C値の基礎知識や測定方法、高気密住宅のメリットまで詳しく解説していきます。

これから家づくりを検討される方、すでに建築中の方、どちらにとっても役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください!

この記事の監修者

監修者 MU設備代表 向井達哉
MU設備代表 向井達哉
本記事は、当社の広報部が作成し、気密測定技能者(IBECs認定)の資格を持つ代表向井達哉が監修しました。 MU設備は関西エリア(大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山)を中心に気密測定を専門に行っています。年間実績は約500棟。 こちらのコラムページでは専門知識を活かし、気密測定の仕組みや活用法、その他気密測定に関するお得な情報について分かりやすく解説します。

目次

C値の基礎知識

C値(相当隙間面積)についての図解画像

C値(相当隙間面積)とは?

C値とは「相当隙間面積」を意味する指標です。

読んで字のごとく、住宅にどれくらいの隙間があるのかを数値で示したもの。

家全体に存在する隙間の合計面積を、建物の実質延べ床面積で割って算出します。

この数値が小さければ小さいほど、隙間が少ない高気密な住宅ということになります。逆に数値が大きいと、隙間が多く気密性の低い住宅というわけです。

重要なのは、C値は実際に測定してみないと分からないという点。設計図面や仕様書だけでは判断できません。

専門の機器を使って、建物全体の隙間を測定する「気密測定」を行うことで、初めて正確な数値が明らかになるのです。

なぜ実測が必要なのか。それは、気密性能が職人の施工品質に大きく左右されるためです。どんなに高性能な建材を使っていても、施工が雑であれば隙間だらけの家になってしまいます。

気密テープの貼り方一つ、サッシの取り付け方一つで、C値は大きく変わってくるのです。

C値の計算方法

C値の計算式は非常にシンプルです。

以下の計算式で算出することが可能となります。

C値(相当隙間面積)㎠/㎡ = αA値(総相当隙間面積)㎠ ÷ S値(実質延べ床面積)㎡

具体例で見てみましょう。S値が132㎡の住宅で考えます。

もしC値が1.0㎠/㎡だった場合、1.0(C値) × 132(S値) = 132㎠(aA値)の隙間があることになります。これは、ちょうどハガキ1枚分程度の大きさです。

一方、C値が2.0㎠/㎡だった場合はどうでしょうか。2.0(C値) × 132(S値) = 264㎠(aA値)となり、ハガキ約1.8枚分の隙間が存在することになります。

C値の差がわずか1.0でも、実際の隙間面積には倍の開きが出てしまうのです。

さらに具体的にイメージしてみましょう。

C値0.5㎠/㎡の住宅なら、同じ132㎡の住宅で66㎠。これは名刺1枚半程度の隙間しかありません。一方、C値5.0㎠/㎡だと660㎠もの隙間が。

これは約25cm四方の穴が開いているのと同じです。

こうして数字を具体的なサイズに置き換えると、C値の重要性が実感できるのではないでしょうか。

C値の基準値と目安

過去の省エネ基準と現在

実は現在、C値に関する明確な法定基準は存在しません。「それでは何を目安にすれば良いのか」と戸惑う方も多いでしょう。

かつては基準がありました。1999年に定められた「次世代省エネルギー基準」では、地域ごとにC値の基準が設定されていたのです。

北海道などの寒冷地では2.0㎠/㎡以下、その他の地域では5.0㎠/㎡以下とされていました。

しかし2009年の省エネ法改正により、この基準は撤廃されました。気密性能よりも断熱性能を重視する方向へと転換されたためです。

基準がなくなったからといって、気密性能が不要になったわけではありません。むしろ、高断熱化が進む現代の住宅において、気密性能の重要性はますます高まっています。

基準がないからこそ、正しい知識を持ち、適切な数値を求めていく必要があるのです。

気密測定の数値の見方についてはこちらの記事で詳しく解説しております。

住宅種別ごとのC値目安

では、実際にどのくらいのC値を目指すべきなのでしょうか。住宅の種類別に見ていきましょう。

気密性能に配慮していない一般的な住宅のC値は10㎠/㎡程度と言われております。

こちらをS値132㎡の住宅で計算すると、1,320㎠もの隙間があることになります。

これはA3用紙(約1,250㎠)より少し大きめの穴が開いているのと同等ですから驚きですよね。

高気密住宅と呼ばれるには、C値1.0㎠/㎡以下が一つの目安とされています。

この数値をクリアすると、外気の影響を受けにくく、冷暖房効率が格段に向上します。計画換気も適切に機能し、快適な室内環境を維持できるようになるのです。

さらに性能を追求するなら、0.7~0.5㎠/㎡を目指したいところ。このレベルになると「超高気密住宅」と呼べる性能です。

関西エリアで私たちが実際に測定した住宅でも、気密に対する意識の高い工務店が手がけた物件では、0.5㎠/㎡前後の優れた数値が出るケースが増えてきました。技術の進歩と職人の意識向上により、高気密住宅は決して手の届かない存在ではなくなっているのです。

高気密住宅(C値が低い家)のメリット

メリットを強調する女性の画像

冷暖房効率の向上と光熱費削減

気密性の高い住宅の最大のメリット。それは冷暖房効率の向上です。

関西は、夏は高温多湿、冬は底冷えする寒さという厳しい気候条件。こうした環境では、冷暖房の負担が家計を圧迫します

C値が低い高気密住宅では、せっかく暖めた(冷やした)空気が隙間から逃げていきません。

エアコンで設定した温度を効率良く保てるため、エネルギー消費量が大幅に削減されるのです。

具体的な削減効果を見てみましょう。一般的な住宅と高気密高断熱住宅を比較すると、冷暖房費を約60%削減できるというデータもあります。

月々の電気代が1万円かかっていたとすれば、4,000円程度に抑えられる計算です。年間で考えると、7万円以上の節約になります。

初期投資として気密施工にコストはかかりますが、長い目で見れば光熱費の削減により十分に回収できるのです。

室内温度の均一化

古い住宅に住んだことがある方なら、こんな経験があるのではないでしょうか。リビングは暖かいのに、廊下やトイレに出ると凍えるほど寒い。お風呂上がりの脱衣所で震える。

そんな温度差は、実は健康にも大きなリスクをもたらします。

高気密住宅では、家全体の温度が均一に保たれます。隙間から冷気や熱気が侵入しないため、部屋ごとの温度差が小さくなるのです。

これは単なる快適性だけの問題ではありません。急激な温度変化によって引き起こされる「ヒートショック」のリスクを大幅に低減できます。

関西の古い住宅では、冬場の室内温度差が10℃以上になることも珍しくありません。しかし高気密高断熱住宅なら、この温度差を3℃以内に抑えることも可能です。家中どこにいても快適に過ごせる。それは家族の健康を守ることにもつながるのです。

計画換気の効率化

換気されている画像

ちなみに、「気密性が高いと息苦しくなるのでは」という誤解を持つ方がいます。

実はその逆で、高気密だからこそ適切な換気が可能になるのです。

現在の住宅には、24時間換気システムの設置が法律で義務付けられています。この換気システムは、給気口から新鮮な空気を取り入れ、排気口から汚れた空気を排出する仕組みです。

しかし、家に余計な隙間が多いとどうなるでしょうか。給気口以外の隙間からも空気が勝手に出入りしてしまい、設計通りの空気の流れが作れません。その結果、換気が不十分な場所が生まれ、空気が淀んでしまうのです。

一方、気密性の高い住宅では、意図しない隙間からの空気の出入りがほとんどありません。換気システムが本来の性能を発揮し、計画的に家中の空気を入れ替えられます。常に新鮮な空気が循環するため、CO2濃度や湿度も適切に管理できるのです。

室内のCO2濃度が高すぎると、眠気や集中力の低下を引き起こします。特にテレワークをする方や受験生のいる家庭では、空気環境の質が生産性や学習効率に直結します。高気密住宅は、家族の健康だけでなく、生活の質そのものを向上させてくれるのです。

結露・カビ・ダニの防止

関西特有の湿度の高さ。これに悩まされている方は多いはずです。

梅雨時期のジメジメとした空気、夏の蒸し暑さ。こうした環境では、結露やカビが発生しやすくなります。

特に問題なのが「壁内結露」です。室内の暖かく湿った空気が隙間から壁の中に入り込み、外気で冷やされた壁の内側で結露する現象。

目に見えない場所で起こるため、気づいたときには構造体が腐朽していた、というケースも少なくありません。

高気密住宅では、壁内への湿った空気の侵入を防ぐことができます。適切な防湿気密シートの施工により、壁内結露のリスクを大幅に低減できるのです。

結露が減れば、カビやダニの発生も抑えられます。カビの胞子やダニの死骸は、アレルギーや喘息の原因となる代表的なアレルゲン。近畿大学の研究によれば、高気密住宅に引っ越した方の多くが、咳やのどの痛み、アトピーなどの症状が改善したと報告しています。

建物の耐久性という観点でも重要です。木材が腐朽すれば、住宅の構造的な強度が低下します。さらに腐った木材はシロアリを呼び寄せ、被害を拡大させてしまうのです。気密性を高めることは、住宅の寿命を延ばすことにもつながります。

気密測定の方法について

気密測定をしている人の画像

改めて気密測定とは

ここで改めてですが、気密測定についておさらいしておきましょう。

気密測定とは、専門の機器を使って建物全体の隙間を測定し、C値を算出する検査です。

先ほども触れましたが、C値は設計図面や仕様書だけでは判断できません。

どんなに綿密に計画を立てても、実際の施工段階で隙間が生まれる可能性があるからです。

気密テープの貼り忘れ、サッシ周りの処理不足、配管貫通部の隙間など、チェックすべきポイントは無数にあります。

だからこそ、専門業者による実測が必要なのです。

気密測定は、完全な実測値です。

「この家は本当に高気密なのか」客観的なデータで証明できる唯一の方法といえるでしょう。

その上で、なぜ専門業者に依頼すべきなのか。

それは、正確な測定には専門的な知識と経験が必要だからです。測定器の正しい設置方法、外部環境の影響の考慮、隙間箇所の特定技術など、専門性の高い作業が求められます。

私たちMU設備では、関西エリアを中心に数多くの気密測定を行ってきました。その経験から言えるのは、同じ工務店が建てた住宅でも、物件ごとにC値は大きく異なるということ。職人の意識や現場の管理体制によって、結果は変わってくるのです。

気密測定のタイミング

気密測定は、いつ行うのが最適なのでしょうか。大きく分けて二つのタイミングがあります。

一つ目が「中間気密測定」。これは工事中、具体的には断熱材の施工、気密シート・テープ処理等、気密層が完成し、石膏ボードを貼る前の段階で行います。

中間測定の最大のメリットは、不具合があってもすぐに修正できること。この段階なら、壁の内部がまだ見えているため、隙間を特定しやすいのです。気密テープが剥がれていれば貼り直し、シートに破れがあれば補修する。こうした対応が容易に行えます。

私たちMU設備の役割は、隙間の発見をして「ここに隙間がありそうです」「この部分の処理が不十分です」といった形で、工務店様に情報をお伝えします。実際の修繕は基本的に工務店様のご対応となりますが、隙間を特定することで効率的な改善が可能になるのです。

二つ目が「完成後気密測定」。建物がすべて完成した後に行う測定です。

完成後気密測定では、住宅の最終的な気密性能が確定します。引き渡し前に数値を確認できるため、施主様への性能証明としての意味合いが強くなります。

ただし、完成後に測定して数値が悪かった場合、改善は容易ではありません。壁の内部はすでに隠れているため、隙間箇所の特定が難しいからです。構造的な問題があった場合は大規模な手直しが必要になることもあります。

理想は、中間測定と完成測定の両方を実施すること。中間で確認して改善し、完成時に最終確認を行う。このプロセスを踏むことで、確実に高気密住宅を実現できるのです。

なお、気密測定のタイミングについて詳しくはこちらの記事でも解説しております。

気密測定の実施率と重要性

驚くべき事実をお伝えしましょう。

現在、新築住宅で気密測定が実施される割合は、10棟に1棟にも満たないと言われています

「高気密高断熱住宅」とPRしているハウスメーカーでも、必ずしも全棟で気密測定を行っているわけではありません。中には、標準では実施せず、オプション扱いにしている会社もあります。

なぜこれほど実施率が低いのか。

一つには、費用がかかることが挙げられます。もう一つは、数値が悪かった場合の対応を避けたいという心理も働いているのかもしれません。

しかし考えてみてください。カタログに記載されているC値は、あくまでモデルハウスや過去の実績値です。皆さんが建てる家が同じ数値になる保証はどこにもありません。

気密性能は職人の施工精度に大きく依存します。同じ工務店、同じ職人でも、物件ごとに結果は異なります。現場の状況、天候、職人のコンディションなど、様々な要因が影響するからです。

だからこそ、実測することが重要なのです。

「測定することを伝えるだけで、現場の緊張感が変わる」。これは私たちが現場で感じることです。職人さんも人間ですから、測定があると分かれば、より丁寧に施工しようという意識が働きます。

気密テープの貼り方、シートの処理、サッシ周りの施工。すべてにおいて、いつも以上に注意を払ってくれるのです。

つまり気密測定は、単に数値を確認するだけでなく、手抜き工事を防止する効果もあるのです。

MU設備の測定実績をご紹介

ではここでMU設備の測定実績を1つご紹介します。

こちらの事例では、補修前のC値が0.54でしたが、補修後にC値を0.23まで下げることが出来ました

電気配線まわりコーキング処理
浴室パッキンまわりのウレタン処理
ダクト貫通部テープ処理
間柱まわりのコーキング処理

私たちMU設備はC値改善のためのご相談、ご提案も承っておりますので、是非お気軽にご相談ください。

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気密測定を依頼する際のポイント

業者と依頼人の画像

依頼するタイミング

気密測定を依頼するなら、いつがベストなのでしょうか。

最も効果的なのは、工事中の中間測定です。先述の通り、この段階なら隙間を発見し、改善することができます。気密層が完成したタイミングで、石膏ボードを貼る前に実施するのが理想的です。

工程としては、電気配線工事が終わり、断熱材の充填も完了した頃。多くの場合、上棟から1~2ヶ月後くらいのタイミングになります。

このタイミングを逃さないためには、契約時点で気密測定の実施を工務店と合意しておくことが大切です。着工してから「やっぱり測定したい」と言っても、工程に組み込むのが難しいケースもあります。

完成後の測定も、もちろん有意義です。最終的な性能を確認し、資産価値を証明する意味でも重要といえます。引き渡し前、できれば引き渡し日の数日前に実施するのがお勧めです。

急ぎのご依頼にも対応しています。ご依頼いただいた日時が空いていれば当日でも可能ですし、空いていない場合でも直近のお日にちでご対応させていただきます。

工程の都合で「明日測定したい」といったケースでも、まずはご相談ください。

測定費用について

気密測定の費用は、基本的に住宅の規模や構造によって大きく変わることはありません。木造でも鉄骨でも、一般的な一戸建て住宅であれば同じ料金体系です。

ただし例外もあります。完全分離型の二世帯住宅で、二箇所で測定を行う必要がある場合などは、別途ご相談となります。これは実質的に二棟分の測定を行うことになるためです。

また、施工所在地によっては出張費が別途発生する場合があります。関西エリア内での対応範囲について、詳しくはご依頼の際にお問い合わせください。

兵庫県尼崎市を拠点としていますので、近隣エリアであれば出張費を抑えられるケースも多くあります。

費用を理由に測定を諦める方もいらっしゃいますが、考えてみてください。数万円の測定費用で、数千万円の住宅の性能が確認できるのです。もし施工不良があれば、それは将来的に光熱費の増加や住宅の劣化という形で、もっと大きな損失につながります。

測定費用は、家づくりにおける「保険」のようなもの。安心を買うための必要経費と考えていただければと思います。

個人でも依頼可能

「気密測定は工務店が手配するもの」と思っている方が多いのですが、実は個人のお客様から直接ご依頼いただくことも可能です。

むしろ近年は、施主様ご自身が気密測定の重要性を理解し、「自分で手配したい」とご依頼くださるケースが増えています。

工務店任せにせず、第三者の専門業者に依頼することで、より客観的な評価が得られるからです。

工務店によっては、気密測定を標準で実施していないところもあります。そうした場合、施主様から「測定してほしい」と申し出ることで、工務店も対応してくれることが多いでしょう。あるいは、施主様が直接私たちに依頼していただいても問題ありません。

MU設備へのご依頼は、お電話またはメールで受け付けています。「こんなこと聞いていいのかな」という些細な疑問でも構いません。お気軽にご相談ください。

C値を下げるための施工方法ワンポイントアドバイス

防湿気密シートの丁寧な施工をしている業者

防湿気密シートの丁寧な施工

高気密住宅を実現する上で、最も重要な要素の一つが防湿気密シートの施工です。

防湿気密シートは、壁の内部に施工される薄いフィルム状の建材。その名の通り、湿気が壁内へ侵入するのを防ぐと同時に、気密層としての役割も担っています。

このシートの施工品質が、C値を大きく左右するのです。

施工のポイントは、シートとシートのつなぎ目の処理。ここを気密テープでしっかりと貼り合わせなければ、わずかな隙間から空気が漏れてしまいます。テープの貼り方一つで、C値は0.3も0.5も変わってくることがあるのです。

特に注意が必要なのが、柱や梁との取り合い部分。複雑な形状になりやすいこの箇所は、丁寧にテープを貼り込む必要があります。角の部分はテープが剥がれたり破れやすいため、補強テープを重ねて貼ることも有効です。

コンセントボックスやスイッチ、配管が気密層を貫通する部分も要注意ポイント。ここは特に隙間ができやすい箇所です。専用の気密ボックスを使用したり、貫通部周辺を入念にテープ処理したり、細部への配慮が求められます。

実際の現場で気密測定を行うと、こうした細かな箇所の処理不足が原因で数値が悪化しているケースを多く見かけます。高性能な建材を使っていても、施工が雑では意味がありません。職人の意識と技術が、気密性能を決定づけるのです。

住宅街の様子の画像

高気密住宅の注意点

シックハウス症候群のリスク

高気密住宅には多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。

その一つがシックハウス症候群のリスクです。

シックハウス症候群とは、建材に使用された化学物質が室内に揮発し、それを吸い込むことで起こる健康被害。目がチカチカする、頭痛やめまいがする、吐き気がする、鼻水が出るといった症状が現れます。

気密性の高い住宅では、化学物質が室内に滞留しやすくなります。

隙間が少ないということは、それだけ空気が入れ替わりにくいということでもあるからです。

「それなら気密性を下げた方がいいのでは」と考える方もいるかもしれません。

しかしそれは間違った対策です。気密性を下げれば、換気効率も下がり、結局は空気環境が悪化してしまいます。

正しい対策は二つ。

一つは24時間換気システムを正しく稼働させること。もう一つは、そもそも化学物質を発生させない建材を使用することです。

適切な換気の重要性

高気密住宅では、適切な換気が不可欠です。

24時間換気システムは、建築基準法で設置が義務付けられています。

しかし残念ながら、多くの住宅で正しく運用されていないのが現状です。

「電気代がもったいないから」とスイッチを切ってしまう方がいます。これは非常に危険な行為。換気が止まれば、室内のCO2濃度は上昇し、湿気も滞留し、空気環境は一気に悪化します。

24時間換気システムの電気代は、月に数百円程度。この僅かな金額を惜しんで健康を害しては本末転倒です。必ず常時稼働させてください。

定期的なフィルター清掃も忘れずに。給気口のフィルターが目詰まりすれば、十分な空気を取り入れられません。メーカーの推奨する頻度で、必ず清掃やフィルター交換を行いましょう。

もう一つの対策が、自然素材の使用です。F☆☆☆☆(フォースター)という建材の等級をご存知でしょうか。これはホルムアルデヒドの放散量が少ない建材の規格で、現在はこの等級以上の建材を使うことが基準となっています。

しかし、F☆☆☆☆でも微量の化学物質は放散されます。より安全性を求めるなら、化学物質を含まない自然素材を選ぶのが理想的です。

無垢材のフローリング、漆喰や珪藻土の壁、天然素材の断熱材。こうした建材を使用すれば、シックハウス症候群のリスクを大幅に減らせます。

さらに、自然素材には調湿効果もあります。木材や漆喰は、湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは放出する。この自然な調湿機能により、室内環境がより快適になるのです。

「自然素材は高いのでは」と心配される方もいますが、長期的に見れば決して高い投資ではありません。

健康で快適に暮らせる価値を考えれば、むしろコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。

まとめ

ここまで、C値と気密測定について詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。

C値とは、住宅の隙間の大きさを数値化した「相当隙間面積」のこと。この数値が小さいほど気密性が高く、快適で省エネな住宅を実現できます。

目指すべきC値は1.0㎠/㎡以下。できれば0.7~0.5㎠/㎡を目標にすることをお勧めします。この水準なら、冷暖房効率の向上、室内温度の均一化、計画的な換気による空気質の改善など、高気密住宅のメリットを十分に享受できます。

重要なのは、カタログ値やモデルハウスの数値を鵜呑みにしないこと。C値は実測でしか分かりません。必ずご自身の家で気密測定を実施してください。

測定のタイミングは、工事中の中間測定がベスト。壁が隠れる前に隙間を発見し、改善できるからです。完成後の測定も、最終的な性能確認として有効です。

気密測定は、個人のお客様からでも依頼できます。工務店任せにせず、第三者の専門業者に依頼することで、客観的な評価が得られます。

関西エリアで気密測定をお考えなら、ぜひMU設備にご相談ください。豊富な経験と専門知識で、皆様の安心できる住まいづくりをサポートいたします。

気密性能は、住宅の快適性、省エネ性、耐久性を左右する重要な要素。決して軽視できるものではありません。正しい知識を持ち、適切に測定し、確かな性能を手に入れる。それが、後悔しない家づくりへの第一歩です。

快適で健康的、そして経済的な暮らし。それを実現するために、C値という指標をぜひ活用してください。

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よくある質問(FAQ)

Q1: 気密測定は個人でも依頼できますか?

はい、個人でのご依頼も可能です。施主様から直接ご依頼いただくケースも多くあります。工務店経由でなくても、私たちMU設備に直接ご連絡いただければ対応させていただきます。お気軽にお問い合わせください。

Q2: 測定にかかる費用を教えてください。出張費は別途必要ですか?

施工所在地によって出張費が別途発生する場合があります。関西エリア内での対応範囲について、詳しくはご依頼の際にお問い合わせください。兵庫県尼崎市を拠点としていますので、近隣エリアであれば出張費を抑えられるケースもございます。

Q3: 気密測定の結果が悪かった場合、改善工事は対応してもらえますか?

中間検査時はご対応可能です。弊社の主な業務は「隙間の発見」のため、修繕は基本的には工務店様のご対応となります。ただし、隙間箇所を特定することで、工務店様が効率的に改善できるようサポートいたします。

Q4: 気密測定のタイミング(工事中/完成後)は選べますか?

はい、ご選択いただけます。工事中の中間測定がより効果的ですが、完成後の測定も可能です。お客様のご都合や工程に合わせて対応させていただきます。

Q5: 急ぎの依頼にも対応できますか?

ご依頼いただいた日時が空いていれば可能です。空いていない場合でも、直近のお日にちでご対応させていただきます。工程の都合で急遽測定が必要になった場合も、まずはご相談ください。

Q6: 住宅の規模や構造(木造・鉄骨など)によって費用は変わりますか?

基本的には変わりません。木造でも鉄骨でも、一般的な一戸建て住宅であれば同じ料金体系です。ただし例外として、完全分離型の二世帯住宅で測定を二箇所で行う場合などは、別途ご相談となります。

Q7: C値はどのくらいを目指すべきですか?

一般的には1.0㎠/㎡以下が高気密住宅の基準ですが、0.7~0.5㎠/㎡を目指すことを推奨します。この水準であれば、冷暖房効率の向上や計画換気の適切な機能など、高気密住宅のメリットを十分に享受できます。

Q8: 関西エリアのどこまで対応していますか?

基本的に、関西エリア全域に対応しております。大阪府、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県など、お気軽にご相談ください。詳しい対応エリアや出張費については、お問い合わせ時にご確認いただけます。

お問い合わせ・ご依頼

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関西エリアで確かな気密測定をお探しなら、MU設備にお任せください。豊富な経験と専門知識で、皆様の安心できる住まいづくりをサポートいたします。

MU設備の代表向井達哉が計測している様子

事業者名: MU設備
代表: 向井達哉
所在地: 〒660-0063 兵庫県尼崎市大庄北1-12-5
電話: 080-6117-8931
メール: mu.setsubi2023@gmail.com
営業時間: 月〜金 9:00-18:00
対応エリア: 関西エリア全域(大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀)

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