気密測定とは?専門業者が徹底解説【2026年最新】

C値 気密測定 更新日: 2026-06-20 MU設備広報
気密測定とは?専門業者が徹底解説【2026年最新】

こんにちは!MU設備広報部です。

「気密測定をしてほしい」と工務店に伝えると、「うちでやります」と即答する担当者がいます。


しかし待ってください。


施工した業者が自ら測定を行うことに、果たして客観性は保たれるのでしょうか。

気密測定は、住宅の「隙間量」を数値化する検査です。

結果次第では施工不良が明らかになる可能性もあるため、第三者による公平な測定こそが本来あるべき姿。


高気密高断熱住宅が主流になりつつある昨今、C値という言葉を耳にする機会も増えましたが、「C値がいくつなら合格なのか」「費用はどのくらいかかるのか」「測定のタイミングはいつが正解か」など、疑問をお持ちの方も多いでしょう。

本記事では、関西で年間500棟以上の測定実績を持つMU設備が、気密測定の基礎知識から実際の測定手順・費用相場・失敗しない業者の選び方まで、一挙にご説明します。

この記事の監修者

監修者 MU設備代表 向井達哉
MU設備代表 向井達哉
本記事は、当社の広報部が作成し、気密測定技能者(IBECs認定)の資格を持つ代表向井達哉が監修しました。 MU設備は関西エリア(大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山)を中心に気密測定を専門に行っています。年間実績は約500棟。 こちらのコラムページでは専門知識を活かし、気密測定の仕組みや活用法、その他気密測定に関するお得な情報について分かりやすく解説します。

目次

気密測定とは?基礎から丁寧に解説

気密測定の定義

気密測定(きみつそくてい)とは、専用の測定機器を使って住宅内の「意図しない隙間」の合計面積を計測し、C値(相当隙間面積)として数値化する検査のことです。

住宅の壁・天井・屋根・床などには、施工の過程でどうしても微小な隙間が生じます。
配管の貫通部、窓枠の周囲、気密シートの継ぎ目など、肉眼では確認できない箇所に隙間が潜んでいるためです。


こうした隙間を放置すると、せっかく高性能な断熱材を使っていても外気が侵入し続け、断熱効果が著しく低下してしまいます。

気密測定はそうした「見えない隙間」を把握するための唯一の手段。
施工品質の善し悪しを数字で証明できることが、最大の意義といえます。

気密測定が注目される背景

気密測定が広く知られるようになったのは、2010年代以降に高気密高断熱住宅が急速に普及したことが大きな背景にあります。
かつての日本住宅は「風通しの良さ」が美徳とされ、夏の暑さを自然換気で凌ぐ設計が一般的でした。
ところが省エネ基準の強化と光熱費の高騰が進む中で、住宅の気密・断熱性能が暮らしの質と直結することが広く認識されるようになっています。

2025年4月には省エネ基準適合が新築住宅に義務化され、性能を客観的に証明する必要性はさらに高まっています。
「高気密住宅」を謳う工務店・ハウスメーカーが増えていますが、その性能が本当に担保されているかを確認できるのは実測によるC値だけ。


気密測定は「オプション」から「必須」へと位置づけが変わりつつあります。

新築だけでなくリフォーム後も有効

気密測定の対象は新築住宅に限りません。
断熱改修(断熱リフォーム)を行った既存住宅でも、工事前後に測定を行うことで効果を数値で確認できます。
「リフォーム後に暖かくなった気がする」という感覚的な評価で終わらせず、数値で証明できる点が大きなメリットです。
補助金申請においても、性能改善を示す測定データが求められるケースがあります。

気密測定をすべき3つの理由

「測定は任意だから必要ない」と考える方もいますが、現場を知る専門家の立場から見ると、測定すべき理由は明確に3つあります。

①換気システムが設計どおりに機能する

高気密住宅に欠かせないのが計画換気システムです。
第一種換気(熱交換換気)は室内の空気を機械的に入れ替え、熱エネルギーを回収しながら効率よく換気する仕組みですが、これが正しく機能するには気密性が前提となります。

隙間だらけの住宅では、給気口以外から外気が無秩序に侵入してしまいます。
設計上は「新鮮な外気を居室に取り込み、汚れた空気を排出する」経路が計算されているのに、その経路が乱れてしまうのです。


換気量は確保されているように見えても、居室の換気が不十分なまま不快な空間が続く——「換気できているのになぜか空気が悪い」と感じる原因の一つがここにあります。
一般的にC値1.0以下であれば計画換気は概ね機能しますが、0.5以下になると換気効率はさらに安定します。

②冷暖房効率が上がり光熱費が下がる

また、断熱性能(UA値)がいくら高くても、気密性(C値)が低ければ断熱の恩恵は半減します。
壁の中に丁寧に断熱材を入れていても、隙間から外気が侵入すれば「穴だらけのダウンジャケットを着ている」のと同じ状態です。

MU設備がこれまで測定してきた住宅の中には、断熱材の仕様は高グレードなのに実測C値が2.0を超えていたケースも存在します。
施工の丁寧さで断熱効果は大きく変わること——これを数字が如実に示しています。
C値1.0以下の住宅と2.0超の住宅では、冬場の暖房費に年間数万円単位の差が生じることも珍しくありません。
光熱費が年々上昇している現代において、気密性の差は家計に直結する問題です。

③壁内結露・カビを未然に防ぐ

気密性が低い住宅では、室内の暖かい湿気が壁の中に流れ込み、冷たい外気に触れて結露する「壁内結露」が発生しやすくなります。
これが木材の腐朽・断熱材の劣化・カビの繁殖につながり、住宅の寿命を著しく縮める原因となります。

恐ろしいのは、壁内結露は外から見えないことです。
見た目はきれいな新築住宅でも、壁の中ではじわじわと劣化が進んでいるケースがあります。
気密測定で性能を確認し、隙間のない施工を徹底することが、住宅の長寿命化への最善策。
数十年後の修繕費を考えれば、測定費用は圧倒的に割安な投資といえるでしょう。

C値(相当隙間面積)の見方と基準

C値とは何か、計算式と単位

では改めてここでC値についてご説明しましょうり

ます、C値は次の式で算出します。

C値(cm²/m²)= 住宅全体の隙間面積(cm²)÷ 実質延べ床面積(m²)

単位は「cm²/m²」です。
延床面積100㎡の住宅に50cm²の隙間があればC値は0.5、100cm²の隙間があれば1.0となります。
数値が小さいほど隙間が少なく、気密性能が高い住宅と評価されます。

C値の目安・判断基準

実測値としてどの程度を目指すべきか、以下の表を参考にしてください。

C値(cm²/m²)評価レベル目安となる住宅
0.2以下超高気密(トップクラス)高断熱住宅の最高水準
0.2〜0.5高気密(十分な性能水準)ZEH・長期優良住宅クラス
0.5〜1.0高気密の目安多くの高性能住宅が目指すライン
1.0〜2.0旧基準の高気密住宅換気計画への影響が出始める
2.0超隙間が多い住宅断熱・換気効果に大きく影響

かつて国はC値の基準を定めていました(寒冷地2.0以下、その他地域5.0以下)が、2009年の改正省エネ法以降は廃止されています。


現在は各工務店・ハウスメーカーが自社基準を設ける形となっており、高性能を謳うビルダーの多くはC値1.0以下を標準仕様とし、0.5以下を目標値とするところも増えています。

MU設備が関西で測定してきた住宅の実績では、補修前の実測C値は概ね1.0〜1.5の範囲に分布するケースが多く見られます。
適切な補修を経て0.5〜0.8台に改善する住宅が大半を占めており、中間測定による早期発見・補修の有効性を現場データが裏付けています。

n値(隙間特性値)との関係

C値だけでなく、同時に算出される「n値」も見落とせない指標です。
n値は隙間の形状を表す数値で、1.0〜2.0の範囲を取ります。

  • n値が1.0に近い:細かく小さな隙間が家全体に分散している状態
  • n値が2.0に近い:大きな穴や隙間が局所的に開いている状態

C値が同じでも、n値によって隙間の性質は大きく異なります。
n値が2.0に近い場合は施工全体の精度に問題がある可能性が高く、補修には系統的な対応が必要になります。
プロの業者はC値とn値の両方を見て改善策を判断しており、n値を報告書に記載しない業者には注意が必要です。

気密測定の手順を現場目線で解説

気密測定の仕組み

気密測定とは開口部に取り付ける専用の送風機装置で、室内を加圧・減圧にすることで意図的に外気との圧力差を作り出します。
その際に生じる通気量と圧力差の関係から、建物全体の隙間面積を算出するというものです。

MU設備ではJIS A 2201(住宅の気密性能試験方法)に準拠した機器を使用しています。
測定精度の高さと再現性が求められる専門的な測定を、IBECs(一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター)認定の気密測定技能者が一貫して担当しています。

測定前の準備:目張り作業が精度を左右する

測定の精度を左右するのが、測定前の「目張り作業」。
気密測定で計測したいのは「意図しない隙間」だけです。
換気扇・給気口・レンジフードといった「意図的な開口部」は事前に養生テープで塞ぎ、測定値に影響しないようにします。

目張りが必要な主な箇所は以下のとおりです。

  • 24時間換気の給排気口
  • レンジフード・浴室換気扇
  • 屋外へ通じる排水管(封水)

この目張りが不完全だと、本来は塞がれているべき箇所から空気が出入りし、C値が実態より悪く表示されてしまいます。
測定精度は「測定前の準備にあり」といっても過言ではなく、目張り作業の丁寧さが測定技術者の腕の見せどころでもあります。
住宅の規模や換気システムの種類によっては、目張り箇所が10〜30か所以上になることもあります。

実際の測定フロー(7ステップ)

Step 1|現場確認と風速チェック
まず屋外の風速を確認します。
JIS規格では測定条件として風速3m/s以下が求められており、強風時は測定値が不安定になるため延期が必要になります。
現場の工程との兼ね合いを測定業者と事前に調整しておくと安心です。

Step 2|換気口・意図的開口部の目張り
換気扇・給排気口・レンジフードなど、すべての意図的開口部を養生テープで丁寧に塞ぎます。
全工程の中でも最も時間がかかる作業であり、ここでの丁寧さが測定精度に直結します。

Step 3|気密測定器の設置
窓や玄関ドアを開放し気密測定器を取り付けます。
差圧チューブと外気温度センサーを室外に出して、測定準備が整います。

Step 4|全窓・扉の施錠確認
測定中に隙間が生じないよう、住宅内のすべての窓・扉を閉じて施錠します。
見落としがあると測定値が乱れるため、念入りな確認が必要です。

Step 5|減圧または加圧測定の開始
試験機を稼働させ、複数の圧力差(10〜50Pa程度)で通気量を計測します。
5か所以上の測定点で計測し、平均値を取ることで精度を高めます。
1点あたり5分ほど計測し、3セット繰り返すのが標準的な手順です。

Step 6|データ解析・C値・n値の算出
測定データを入力し、C値とn値を算出します。
測定中に数値が安定しない場合は再測定を実施します。
算出されたC値は、建物の床面積・気積・測定時の温度条件で補正をかけた値が最終的な報告値となります。

Step 7|結果報告・施主への説明
測定結果をJIS A 2201に準拠した試験結果報告書にまとめ、施工業者・施主に説明します。
MU設備では数値の意味、改善が必要な場合の対処法、漏気が疑われる箇所のアドバイスまで含めた説明を標準で行っています。

測定にかかる時間と現場の注意点

全工程の目安は2〜3時間です。
住宅の規模・開口部の数・現場状況によって前後します。

注意点として、測定当日はできるだけ外部からの干渉を避けることが重要です。
風向きや大型車両の通過など、外部振動・風圧が測定値に影響することがあります。
測定業者と事前に気象条件・現場状況を確認しておくと安心です。

気密測定のタイミング|中間か完成後か

中間気密測定のメリット

中間気密測定を選ぶ最大の理由は、「補修できるタイミングで数値が分かること」に尽きます。

適切なタイミングは、断熱材の施工が終わり気密層が完成した時点——つまり石膏ボードを貼る前の段階です。
壁・天井が開いている状態なので、測定で問題が見つかれば目視で漏気箇所を特定し、その場で補修ができます。
「問題を発見してから対処できる」という当たり前のことが、完成後測定では事実上不可能になります。

MU設備の現場では、中間測定で数値が悪かった住宅が補修後に劇的に改善するケースを何度も経験しています。


C値2.43から補修後0.78、C値1.38から補修後0.89——これらは実際の測定現場のデータです。
完成後だったら、こうした改善は内装を剥がさない限り不可能だったでしょう。

また、中間測定のタイミングでは、配線・配管・ダクト貫通部の工事が一通り完了していることが必須条件です。
測定後に追加の穴掘削が発生すると、その部分が新たな漏気箇所になる可能性があるため、工程管理との事前のすり合わせが重要です。

完成後測定(竣工気密測定)の役割

完成後測定は、住宅がすべて仕上がった状態での気密性能を最終確認する測定です。
「確認のための測定」という位置づけで、結果が良ければそのまま引き渡し書類に添付できる性能証明として機能します。

一方、完成後に数値が基準を下回っていた場合、内装を剥がして補修するのは現実的ではありません。
「結果を知るだけで終わる」リスクがある点は事前に理解しておく必要があります。
それでも完成後測定に意義があるのは、引き渡し前の最終品質確認として機能する点と、施主への説明責任を果たす公式書類として活用できる点です。

どちらを選ぶべきか:理想は2回実施

項目中間気密測定完成後気密測定
タイミング断熱気密工事完了後・内装工事前全工事完了後・引き渡し前
補修のしやすさ容易(壁・天井が開いている)困難(内装を壊す必要あり)
目的施工不良の早期発見・補修最終性能確認・証明書発行
MU設備の料金50,000円(税別)50,000円(税別)
推奨度★★★★★★★★★☆

MU設備として強くお勧めするのは、中間と完成後の2回実施。


中間測定で補修・再確認を行い、完成後に最終性能を証明書として発行する——このフローが気密性能を確実に担保する最善の方法です。


費用は2回分(100,000円税別)かかりますが、数千万円の住宅投資に対するリスクヘッジとして考えれば、合理的な判断といえるでしょう。

リフォームの場合の注意点

断熱リフォームの場合も基本的な考え方は新築と同じですが、一点注意が必要です。
部分的な断熱改修では住宅全体を密閉した状態を作ることが難しい場合があります。
どの範囲を測定対象とするか、測定が技術的に可能かどうかを事前に測定業者と相談しておくことが必須です。

気密測定の費用相場

全国相場と地域差

気密測定の費用は業者・地域・測定条件によって幅があります。
全国的な相場は以下のとおりです。
地域や住宅の規模によって変動しますが、測定単体では3〜10万円程度が目安となっています。

測定の種類費用相場備考
中間気密測定(1回) 50,000〜100,000円遠方出張費が加算される場合あり
完成後気密測定(1回)50,000〜100,000円同上
中間+完成後(2回セット)100,000〜150,000円セット割の場合あり

費用の差が大きい背景には、測定精度・報告書の質・アフターフォローの有無など、サービス内容の違いがあります。
「安さだけで選ぶ」のではなく、費用に含まれる内容(測定・報告書・説明・改善提案)を必ず確認するようにしましょう。

MU設備の料金プラン

MU設備の料金はわかりやすい形式となっております。

  • 中間気密測定:50,000円(税別)
  • 完成後気密測定:50,000円(税別)
  • 中間+完成後セット:100,000円(税別)

いずれも測定・試験結果報告書作成・数値の説明費用を含んでいます。
漏気箇所の特定と改善提案のアドバイスも料金内でサポートしており、施主への説明対応も標準サービスとして提供しています。
なお、関西エリア(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山)が対応エリアで、エリア外の場合は別途出張費が発生する場合があるためご注意ください。

費用対効果の正しい考え方

「5万円は高い」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、一度立ち止まって考えてみてください。
新築住宅の建築費は3,000万〜5,000万円が一般的です。
その住宅の気密性能が「設計どおりか」を確認するための費用が5万円だとすれば、コストパフォーマンスは圧倒的に高いといえます。

さらに、気密性が低い住宅に住み続けることで発生する余分な光熱費・修繕費・健康コストを考えると、測定費用は数年以内に回収できる可能性が十分にあります。
「測定しなくていい理由」よりも「測定すべき理由」のほうが、現場の実感として圧倒的に多い——それがMU設備の正直な見解です。

測定結果が悪かった場合の対処法【実例データあり】

よくある漏気箇所TOP5

年間500棟以上の測定実績を通じて、MU設備が特に漏気を発見しやすい箇所をご紹介します。
こうした箇所を施工時に意識するだけで、C値は大きく改善します。

1位|配管・配線・ダクト貫通部
電気配線・水道管・換気ダクトが壁や床を貫通する部分は、施工時に気密処理が甘くなりやすい漏気の定番箇所です。
コンセントやスイッチボックス周辺は特に要注意。
一か所あたりの隙間が小さくても、箇所数が多いためC値全体への影響は大きくなりがちです。

2位|窓サッシ周囲
窓枠と躯体の間に生じる隙間です。
気密テープの貼り方が不十分なケースが多く、ここからの漏気がC値を大きく悪化させることがあります。
サッシ周りの発泡ウレタン処理が甘い場合も散見されます。

3位|浴室周囲(ユニットバス取り合い部)
ユニットバスと壁・床の境界部分は、気密処理が特に難しい箇所の一つです。
施工後に確認しにくいため見逃されやすく、気密パッキン接合部の欠損が原因となるケースが多くなっています。

4位|天井と壁の接合部(天井気密シート継ぎ目)
天井気密シートの継ぎ目が適切にテープ処理されていない場合、ここから大量に漏気することがあります。
面積が広い分、わずかな隙間でもC値への影響が出やすいのが特徴です。

5位|玄関土間まわり
気密パッキンの取り合いは漏気しているケースが多々あります。

改善施工の具体的な方法

漏気箇所主な改善方法難易度(中間測定時)
配管・配線貫通部発泡ウレタン充填、または気密テープで処理容易
窓サッシ周囲気密テープの貼り直し・シーリング処理容易〜中程度
浴室周囲発泡ウレタン、気密テープ処理容易〜中程度
天井気密シート継ぎ目気密テープの増し張り中程度
玄関土間まわり発泡ウレタン充填、気密テープ処理容易〜中程度

いずれも内装が仕上がる前(中間測定のタイミング)であれば比較的容易に補修できます。
完成後では開口を伴う大がかりな工事になるため、修繕費と工期の両面でリスクが大きくなります。

MU設備の実際の改善事例

以下は、MU設備が実際に測定を行った現場での改善データです。
いずれも「補修できる段階で測定したから改善できた」ケースであり、中間測定の重要性を現場の数字が証明しています。

事例補修前C値補修後C値主な補修箇所
事例①2.430.78天井部分の気密シート欠損処理
事例②1.380.89サッシ周りウレタン処理、玄関土間パッキン、電気配線周りテープ処理
事例③0.680.2624時間換気ダクト周り気密処理、浴室周り気密パッキン接合部欠損処理
事例④0.360.25電気配線周り・浴室配管周り・ダクト周り・サッシ周りの発泡ウレタン処理

事例①は補修前C値2.43という厳しい数値でしたが、天井の気密シート欠損を特定・補修するだけで0.78まで改善しました。
事例③はもともとC値0.68と比較的良好でしたが、さらに0.26まで追い込めています。
「すでに良い数値でも、まだ改善の余地がある」ことを示す好例です。

気密測定業者の選び方|5つのチェックポイント

測定を依頼する業者を選ぶ際は、以下の5点を必ず確認してください。

①第三者機関であること

施工業者が自社測定を行う場合、測定結果に客観性が担保されません。
「施工業者が自ら品質をチェックする」という構造には、意識的・無意識を問わず数値が操作される余地があります。
施工業者とは独立した専門測定業者への依頼が不可欠です。

工務店が「自社でやります」と言った場合でも、並行して第三者機関に依頼することをご検討ください。
施主として客観的な測定結果を求めることは、まったく正当な行為です。

②JIS A 2201への準拠

日本工業規格(JIS A 2201)に沿った測定でなければ、数値の信頼性が低下します。
「どの規格に準拠して測定していますか?」と事前に確認する習慣をつけましょう。
JIS準拠の測定でなければ、補助金申請・長期優良住宅の書類として使用できない場合もあります。

③気密測定技能者の資格保有

気密測定には専門的な知識と技術が必要です。
IBECs(一般財団法人住宅・建築SDGs推進センター)が実施する技能者講習修了証を保有しているかどうかは、最低限の確認事項です。
MU設備では代表・向井達哉がIBECs認定気密測定技能者の資格を保有しており、測定から報告書作成・説明まで一貫して担当しています。

④詳細な報告書の発行

C値・n値の数値だけでなく、測定条件(気温・風速・圧力差ごとの通気量)・測定日時まで記載された詳細な報告書を発行してくれる業者を選びましょう。
報告書が簡素すぎる場合は、測定品質自体に疑問が残ります。
省エネ補助金や長期優良住宅の申請に使えるかどうかも、報告書の内容次第です。

⑤施主への説明対応があること

施工業者だけでなく、施主(家を建てる本人)にも数値の意味と生活への影響をわかりやすく説明してくれる業者が望ましいといえます。
「C値が0.5です」と数字を渡すだけでなく、「これはどういう意味で、生活にどう影響するか」まで説明できてこそ、測定の価値が施主に届きます。
MU設備では施主説明を標準サービスとして提供しており、測定に立ち会う施主にはリアルタイムで解説も行っています。

よくある質問(FAQ)

Q. 気密測定は法的に義務ですか?

A. 法的な義務ではありません。
ただし、ZEH・長期優良住宅・BELSなどの認定や補助金申請では気密測定結果の提出が求められる場合があります。
高気密住宅を謳う工務店では任意であっても測定を実施することが一般化しており、「測定しないこと」自体が信頼性への疑問につながるケースも出てきています。

Q. 新築以外の住宅でも測定できますか?

A. できます。
断熱リフォーム後の既存住宅でも測定が可能です。
ただし部分的な断熱改修では住宅全体の密閉状態を作ることが難しいケースもあるため、事前に測定業者へご相談ください。
リフォーム前後の数値比較は、工事効果の客観的な証明になります。

Q. 工務店が「うちで測定します」と言っています。
どうすればよいですか?

A. 工務店の測定を否定するわけではありませんが、施工業者の自社測定には客観性の問題が伴います。
測定の信頼性を考えると第三者機関による測定をお勧めします。

Q. C値が1.0を超えてしまいました。
建て直しが必要ですか?

A. 建て直しは不要です。
漏気箇所を特定して補修することでC値は改善できます。
MU設備の事例ではC値2.43から0.78への大幅改善も実現しています。
中間測定の段階なら補修のハードルは低く、完成後でも部分的な補修で改善が見込める場合があります。
まずは専門業者にご相談ください。

Q. 測定後にもらえる書類はどのようなものですか?

A. JIS A 2201に準拠した「気密測定結果報告書(試験成績書)」が発行されます。
C値・n値・測定条件・圧力差ごとのデータが記載されており、補助金申請・住宅性能証明の添付書類としてご使用いただけます。

Q. 雨の日や風の強い日は測定できませんか?

A. 屋外風速3m/sを超える強風の日は測定値が不安定になるため、延期をご検討いただく場合があります。
雨自体は測定精度に直接影響しませんが、現場の安全面から延期を判断するケースもあります。
測定業者と天候条件を事前に確認しておくと安心です。

Q. 施主が測定に立ち会えますか?

A. 大歓迎です。
MU設備では施主様が立ち会う場合、測定の様子を見ながら数値の意味や測定手順をリアルタイムでご説明しています。
「自分の家がどれだけ気密なのかを自分の目で確認したい」というご要望は非常に多く、立ち会い測定後は施主様の満足度が大きく上がるという実感があります。

Q. C値は低ければ低いほど良いのですか?

A. 気密性は高いほど性能的には優れていますが、0.1以下を目指すような極端な高気密化はコストに見合わない場合もあります。
住宅の規模・地域・換気システムとのバランスで目標値を設定することが重要です。
一般的にはC値0.5以下を目標とし、換気システムの設計と整合させることが合理的な判断です。

Q. 関西以外でも対応していますか?

A. MU設備の標準対応エリアは大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山の関西6府県です。
エリア外の場合は別途出張費が発生する可能性がありますので、まずはお問い合わせください。

まとめ

気密測定とは何か、なぜ必要か、どう測るか——ここまで一通り解説してきました。
最後に要点を整理します。

  • 気密測定とは:住宅の隙間量をC値として数値化する唯一の実測手段
  • 測定すべき理由:換気効率・冷暖房効率・壁内結露防止のすべてに関わる
  • C値の目安:1.0以下が高気密の基準。
    0.2以下は超高気密
  • n値も重要:隙間の形状と改善箇所を判断するためにセットで確認が必要
  • タイミング:中間測定が最も効果的。
    理想は中間+完成後の2回実施
  • 費用相場:全国5〜10万円程度。
    MU設備は50,000円(税別)で対応
  • 業者選び:第三者性・JIS準拠・IBECs資格・詳細報告書・施主説明の5点で判断

MU設備は2023年の創業以来、関西で年間500棟以上の気密測定を手がけてきた第三者専門機関です。
代表・向井達哉はIBECs認定気密測定技能者の資格を保有しており、測定から漏気箇所の特定・改善提案・施主への数値説明まで一貫してサポートしています。
「測定して終わり」ではなく、測定後の改善まで伴走できる点がMU設備の強みです。

「本当に高気密な家なのかを確かめたい」「工務店から測定を勧められたが、第三者にも確認してほしい」「リフォーム後の性能を数値で証明したい」——そのようなご要望がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。

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