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気密テープの正しい貼り方とは?施工時の注意点と漏気を防ぐポイントを解説

気密測定 更新日: 2026-10-19 監修:向井 達哉
気密テープの正しい貼り方とは?施工時の注意点と漏気を防ぐポイントを解説

こんにちは!MU設備です。

住宅の気密施工でよく使われる気密テープ。

シートの継ぎ目や配管まわりなどに施工しますが、「貼っているのに隙間が残ってしまう」「どこまで処理すればよいのか分からない」と悩むことはないでしょうか。

気密テープを施工する際に大切なのは、施工する場所に合った製品を選び、下地にしっかり密着させることです。

見た目では隙間を覆えていても、テープの端が浮いていたり、入隅に密着していなかったりすると、空気の通り道が残る場合があります。

また、住宅全体の気密性能は、テープを貼った部分だけで決まるものではありません。壁・床・天井などの気密層が途切れずにつながっているかも重要になります。

この記事では、気密テープの基本的な貼り方や施工時の注意点、気密測定による確認の意味について解説しますので、ぜひご覧ください。

なお、使用できる下地や施工条件は製品によって異なります。実際の施工では、採用する製品・工法の施工要領を優先してください。

★株式会社如月建設様のYouTubeでMU設備の気密測定をご紹介いただきました★

この記事の監修者

監修者 MU設備代表 向井達哉
MU設備代表 向井達哉
本記事は、当社の広報部が作成し、気密測定技能者(IBECs認定)の資格を持つ代表向井達哉が監修しました。 MU設備は関西エリア(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山見、滋賀県)を中心に気密測定を専門に行っています。年間実績は約500棟。
気密測定技能者は、JIS A 2201「送風機による住宅等の気密性能試験方法」に基づく測定方法などを習得した専門技術者です。
IBECs公式サイトで気密測定技能者について確認する

気密テープとは?住宅のどこに使うもの?

木造壁に使う気密テープ

気密テープは、住宅の気密層を構成する材料の継ぎ目や、配管などが貫通する部分の隙間をふさぐために使うテープです。

たとえば、防湿気密シート同士の接合部や、シートと柱の取り合い、配管まわりなどに使用しますが、製品によっては、防湿フィルムの破れの補修にも対応していることも。

ここで押さえておきたいのが、どの部分で住宅の気密を確保する設計なのかという点です。

室内側のシートで気密を確保する住宅もあれば、外側の面材などを利用する住宅もあるため、目についた継ぎ目に手当たり次第にテープを貼るのではなく、気密層の位置を確認したうえで施工する必要があります。

特に、壁と床、壁と天井など、異なる部位がつながる部分では、気密処理がどのようにつながるのかを事前に確認しておきましょう。

窓に貼る隙間テープとは用途が異なる

「気密テープ」と聞いて、窓やドアに貼るスポンジ状の隙間テープを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、この記事で扱うのは、主に住宅の施工中にシートや面材などを接合するための気密テープ。

窓の開閉部分の隙間対策とは、使用する材料や施工方法が異なりますので、完成した住宅の窓やドアに使いたい場合は、その場所に適した製品かを確認してください。

気密テープの基本的な貼り方

継ぎ目にはる気密テープ

では、実際に施工するときには何に気をつければよいのでしょうか。

基本となるのは、製品の適合確認から下地処理、貼り付け、圧着、仕上がりの確認までを丁寧に行うことです。

1.下地と施工箇所に合ったテープを選ぶ

まず確認したいのが、何に貼るのかという点です。

木材、合板、防湿気密シートなど、施工する下地は現場によって異なります。テープも片面・両面の違いがあり、平らな継ぎ目に使うものと、配管や角部などの立体的な形状に対応するものがあります。

「粘着力が強そうだから」という理由だけで選ぶのではなく、使用するシートや面材との適合性、施工する場所の形状を確認しましょう。

2.貼り付ける面の汚れや水分を取り除く

テープを貼る前には、下地の状態を整えます。

現場では、木くずや粉じんが付着していたり、施工面が湿っていたりすることがあります。

そのまま貼ると、十分に密着できない原因になります。

日東エルマテリアルの防水気密テープの資料でも、貼り付け前に下地の状態を確認し、ほこり・水分・油分などを取り除くよう案内されています。

テープを貼る作業と同じくらい、貼る前の準備も大切ということですね。

凹凸や段差がある場合も、テープが無理なく密着できる状態かを確認します。

清掃方法や下地処理は、施工する材料を傷めない方法で行いましょう。

3.必要な接着幅を確保し、シワや浮きを残さずに貼る

継ぎ目を処理するときは、接合する両側の材料に、必要な接着幅を確保します。

片側に大きく寄ってしまうと、もう片側の接着面が狭くなるため、位置を確かめながら貼ることが大切です。

ただし、テープの幅や重ね代について「どの製品でも何mmでよい」と一律にはいえません。

使用するシートやテープ、採用する工法の指定に従ってください。

また、シワができた部分や、テープが下地から浮いた部分は、そのまま仕上げずに確認します。

一般的な平面の施工では、無理に引っ張って貼り付けることを避け、下地に沿わせます。

一方、伸ばして立体部分に施工する専用製品もあるため、伸縮性の有無や許容される施工方法を確認して使い分けましょう。

4.テープの全面をしっかり圧着する

貼り付けた後は、テープ全体を下地に押し付けて密着させます。

これが「圧着」です。

メーカー指定の工具や方法で、端部や重なり部分まで押さえていきます。

表面を軽くなでただけで終わらせず、施工面全体に密着しているかを確認しましょう。

なお、圧着するためには、押さえた力を受けられる下地も必要です。

採用する工法に応じて、接合位置や下地の取り方を確認してください。

5.端部・重なり・角部を確認する

最後に、テープの端が浮いていないか、重なり部分に隙間がないかを確認します。

特に注意したいのは、平らな部分から角へ移るところや、複数の材料が交わるところです。

正面からはきれいに見えても、横から見ると密着していない部分が見つかることがあります。

浮きがある場合は、上から何枚も貼り足す前に、その原因を確認しましょう。

下地の汚れや水分が残っているなら、貼り増しだけでは十分な対処になりません。

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MU設備では、C値の測定に加え、漏気箇所の確認と改善に向けたアドバイスを行います。
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場所によって変わる、気密テープ施工の注意点

場所別に見る気密テープ施工

基本の貼り方を押さえても、現場には平らな継ぎ目ばかりがあるわけではありません。

ここからは、施工箇所ごとに確認したい点を見ていきましょう。

防湿気密シートの継ぎ目

シート同士の接合部では、指定された重ね代を確保し、接合方法に従って処理します。

その際、シート側にシワやたるみが残っていないかも確認してください。テープだけをきれいに貼ろうとしても、下にあるシートが折れ込んでいると、接合部を適切に仕上げにくくなります。

また、シートの端をどこに固定するか、テープをどこで圧着するかも施工前に決めておきたい点です。

材料を貼り合わせる場所まで考えて施工することが、仕上がりの確認のしやすさにもつながります。

配管・配線の貫通部

配管や配線が気密層を貫通する部分は、周囲を途切れなく処理する必要があります。

丸い配管に平らなテープを無理に沿わせると、根元に浮きや折れ込みが生じることがあります。形状に応じて、立体施工に対応したテープや専用の気密部材などを検討しましょう。

複数の配線がまとまっている箇所では、外周だけでなく、配線同士の間に空気の通り道が残っていないかも確認が必要です。

テープだけで処理しにくい場合は、採用する工法で認められた充填材や専用部材を組み合わせます。何を使うかは、下地や貫通物との適合性を踏まえて判断してください。

柱・梁・床・天井の取り合い

異なる部材が接する「取り合い」の部分では、気密層のつながりを意識します。

たとえば、壁のシートを丁寧に施工していても、天井や床との接続部分が途切れていれば、住宅全体としては隙間が残ってしまいます。

また、入り隅ではテープが角をまたいでしまい、奥まで密着していない場合があります。角部の施工方法を確認し、必要に応じて専用部材を使用しましょう。

図面上の納まりに加えて、実際に手が届き、圧着できる施工順序になっているかも、現場で確認したいポイントです。

窓・ドアまわり

窓やドアまわりでは、室内側の気密処理と、外側の防水処理を区別して考える必要があります。

防水気密テープという名称の製品もありますが、施工位置や貼る順番は、サッシや壁の構成によって異なります。

ここでは見た目の隙間だけで判断せず、サッシメーカーや採用工法の施工要領に沿って処理しましょう。排水や通気のために必要な部分までふさいでしまわないことも大切です。

気密テープを貼っても、C値が良くなるとは限らない

ここまで読むと、「正しくテープを貼れば、高い気密性能を確保できるのでは?」と思われるかもしれません。

もちろん、適切なテープ施工は大切です。しかし、住宅全体には、テープで接合する部分以外にも、気密性能に関わる箇所があります。

そのため、一部の施工状態だけで、住宅全体のC値を判断することはできません。

C値は、住宅全体の隙間量を表す指標です。実際の数値は、建物で気密測定を行って確認します。

さらに、C値を測ることと、漏気している場所を調べることは別の作業です。

数値だけで原因が分かるわけではないため、改善を目指す場合は、測定に加えて現場での漏気確認が重要になります。

補修できる段階で中間気密測定を行う

施工品質を確認するなら、内装で隠れる前の中間気密測定が役立ちます。

気密層や貫通部の処理が整った段階で測定し、漏気が確認された場合は、まだ手を入れられるうちに補修を検討できます。

ただし、適切な測定時期は工法や工程によって異なります。石膏ボードを貼る直前になって慌てることがないよう、事前に測定業者と工程を相談しておきましょう。

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現場で確認した内容は、写真付きの説明と試験結果報告書で共有します。
初めての測定から継続的なご依頼まで、お気軽にご相談ください。

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MU設備では、漏気箇所の確認と改善に向けたアドバイスを行っています

MU設備は、大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県を中心に、中間気密測定・完成後気密測定を行っており、C値の測定に加え、現場の状況に応じて漏気箇所を確認し、施工担当者様へ改善につながるポイントをお伝えします。

※修繕作業は、基本的に工務店様側での対応となる点ご注意ください。

実際に、大阪府の木造2階建て住宅では、浴室配管まわりやシート・テープ処理の途切れなどを確認し、補修後にC値が**0.76㎠/㎡から0.42㎠/㎡**へ改善した事例があります。

これは複数箇所を補修した結果であり、気密テープだけの効果を示すものではありません。

また、確認した漏気箇所や補修後の状態は、写真に説明を添えて共有しています。試験結果報告書とあわせて、社内での振り返りやお施主様への説明にご活用いただけます。

工務店・ハウスメーカー様向けの気密測定についてはこちら

まとめ|気密テープは下地への密着と、施工後の確認が大切

気密テープの施工では、使用する材料との適合性を確認し、下地を整えたうえで、シワや浮きを残さず圧着することが大切です。

特に、配管まわりや角部、異なる部材の取り合いでは、平面と同じ貼り方では対応しにくいことがあります。

製品・工法ごとの施工要領に沿って、気密層が途切れずにつながるように施工しましょう。

そして、丁寧に施工した住宅でも、実際の気密性能は測定しなければ分かりません。

**施工途中で性能を確認し、見つかった課題を改善につなげること。**その積み重ねが、各現場の品質確認に役立ちます。

MU設備では、初めて気密測定を導入する工務店様からのご相談や、継続的な測定依頼にも対応しています。現場の工程や測定時期についても、お気軽にご相談ください。

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