気密測定のベストなタイミングはいつ?中間・完成の違いと失敗しない段取り
こんにちは!MU設備広報部です。
皆さんは「気密測定って、いつするのが正解なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
・工事中にするべき?
・完成後でもいい?
・2回やった方がいい?
・測定後に穴を開けたらどうなる?
実はこの「タイミング」を間違えると、せっかく測定しても本来の意味を果たせないことがあります。
本記事では、年間約500棟の測定を行う気密測定専門業者として、
・最適な測定タイミング
・現場で失敗しない段取り
・数値が悪かった場合の対処
・新築とリフォームの違い
これらについて、実務ベースで詳しく解説していきます。
これから家を建てる方、施工管理をされている方はぜひ最後までご覧ください。
目次
気密測定は「いつ」するのが正解?
結論からお伝えすると、もっとも重要なのは「工事中(中間)」です。
いわゆる中間気密測定と呼ばれるもので、JISでは完成後の検査を原則としていますが、完成後だけの測定では数値が悪かったとしても修正が非常に困難になります。
壁や天井が仕上がってからでは、隙間の特定も補修も現実的ではありません。
一方で、工事中であれば隙間を特定し、その場で補修することが可能でして、その隙間を特定するための測定が中間気密測定ということです。
理想を言えば、断熱・気密施工後に1回、すべての工事が完了した引き渡し直前に1回、計2回の測定という流れが効果的と言えます。
完成後の測定は「最終確認」としての意味はありますが、性能改善という観点では中間気密測定のほうが圧倒的に重要です。
中間気密測定についてはこちらの記事でも詳しく解説しておりますので是非ご覧ください。
「中間」とは具体的にいつ?
では具体的に中間とはいつの事か見ていきましょう。
ここが最も誤解されやすいポイントです。
中間気密測定とは、単に「工事の途中」という意味ではないからです。
正確には断熱材の施工、気密シート・テープ処理等、気密のラインが完成し石膏ボードなどの内装下地が張られる直前。このタイミングです。
さらに重要なのは、配線・配管・ダクトなどの貫通部工事が一通り完了していること。
測定後に電気の穴や換気ダクトの開口を追加すると、その時点で数値は変わる可能性があります。
実際に現場で起きがちな失敗は、「測定が終わってから更に貫通部を追加する」ケース。
これでは正確な性能評価になりません。
気密ラインが完成し、すべての貫通部処理が終わった段階で測定する。
これが本当の意味での“正しいタイミング”です。
完成後気密測定との違い
では完成後気密測定との違いは何でしょうか。
完成後気密測定は、住宅として仕上がった状態での最終的なC値を確認する検査です。
要は最終チェックですね。
メリットは実際の住環境に近い状態で測定できる点ですが、施工不良があった場合の補修はほぼ不可能となります。
中間測定は「改善のための測定」であり、完成後測定は「確認のための測定」ということでして、目的がまったく異なるため注意が必要です。
性能を本気で担保したいのであれば、必ず中間測定を行う事をオススメしています。
MU設備の測定実績をご紹介
ではここでMU設備の測定実績をご紹介します。
こちらの事例では、補修前のC値が1.38でしたが、補修後にC値を0.89まで下げることが出来ました。




こちらの事例は「中間で測ったからこそ改善できた」事例と言えまして、完成後では対応できなかった可能性が高いです。
このように中間気密測定を適切なタイミングで行い補修作業を実施することでC値改善を図ることが可能となっております。
また、私たちは気密測定測定の専門家として、現場の工程に合わせた最適なタイミングをご提案していますのでお気軽にご相談ください。
気密測定の基本的な流れ
測定は専用機器を用いて行います。
室内を減圧し、室外との圧力差をつくることで、隙間から流入する空気量を測定します。そこから算出されるのがC値(相当隙間面積)です。
当日の流れは大きく以下のようになります。
①まず窓や扉を閉め、計画換気口などは目張りを行います。
②次に測定機を設置し、圧力差をつくって複数回の計測を実施します。
③最後にデータ解析を行い、C値やn値を確認します。
MU設備では測定後に現場での数値説明も行いますが、ご不明点等ございましたらお気軽にお声がけ下さい。
C値はいくつを目指すべき?
では具体的にC値はどれくらいの数字を目指すと良いかを見ていきましょう。
一般的な目安としては、以下と言われています。
・5.0㎠/㎡以下で最低限
・2.0㎠/㎡以下で一定水準
・1.0㎠/㎡以下で高気密住宅
・0.5㎠/㎡以下で超高気密住宅
ただし、重要なのは数値そのものよりも「施工精度が確保されているかどうか」です。
初回測定時C値が2.0以上だった現場でも、隙間補修を行いC値1.0以下に改善した事例もあります。
数値は結果であるため、改善できるタイミングで測ることが最重要なのです。
数値が悪かった場合の対応
もし中間気密測定で数値が悪かった場合、隙間の特定を行い状況に応じて補修作業を行います。
代表的な原因としては、以下が挙げられます。
・断熱材の欠損
・配管・配線周りの処理不足
・ユニットバス周辺、屋根周辺、各取り合い部分の気密ライン切れ
補修には上記の事例でも実施しましたが、気密テープや発泡ウレタン、シーリング材などを使用して実施します。
補修後は再測定を行い、改善効果を確認できるようにしております。
※1回の補修で大幅に改善することもありますが、環境に左右される部分も大きいため一つ一つ丁寧に補修していくことが大切です。
リフォームの場合のタイミング
最後に補足ですが、リフォームでも基本的な考え方は同じで問題ありません。
断熱・気密工事が完了し、仕上げ前の段階で測定します。
ただし、部分改修では建物全体を密閉できない場合もあり、測定が困難なケースもあります。
そのため、リフォームの場合は事前に測定可否を確認することが重要と言えるでしょう。
弊社ではリフォームや入居後の測定も行っておりますのでお気軽にご相談ください。
まとめ
気密測定のタイミングで最も重要なのは「工事中」です。
完成後だけの測定では、改善ができないためですね。
気密ラインが完成し、すべての貫通部処理が終わった段階で測定すること。
これが失敗しない段取りです。
測定は単なる数字確認ではなく、住宅性能を守るための工程管理の一部です。
高性能住宅を目指すなら、必ず中間気密測定を実施しましょう。
気密測定をご検討の方は、ぜひMU設備までお気軽にご相談ください。
しっかり測定し、確かな性能を数値で証明いたします。